多くの企業が自社独自のコーポレートサイトを保有している中、これから自社のコーポレートサイトを制作しようとする企業も多いでしょう。
本記事では、コーポレートサイトを制作する際の適切な構成の仕方や構成ごとの意味合いについて詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
コーポレートサイト制作の構成とは
コーポレートサイト制作をする際には特定の手順で構成すべきであり、闇雲に制作しても優良なコーポレートサイトは制作できません。
それでは、コーポレートサイトの構成についてご紹介していきます。
目的とターゲットの設定
コーポレートサイトを制作する際にはまず「目的」と「ターゲット」の設定が必要で。目的やターゲットを設定せずにコーポレートサイトを制作しても、自社が求めている効果を得られる可能性は低くなってしまいますので、それぞれご紹介していきます。
コーポレートサイトを制作する主な目的
コーポレートサイトを制作する主な目的は企業によって異なりますが、主な目的は「集客」「求人」「企業紹介」が挙げられます。
集客では、自社が提供している商品やサービスに関する情報を発信することで売上を向上させることです。集客によって経営の安定や規模拡大につなげられ、コーポレートサイトをSNSやWeb広告と連携させることでより効果的な集客が可能となります。
求人は人材採用のことであり、コーポレートサイト上で「求める人物」「福利厚生」「会社の特徴」など、求人に関する情報に特化して情報を発信します。しかし、多くの求人媒体が溢れているなか、コーポレートサイトだけで求人情報を発信しても採用につなげることは困難です。
そのため、コーポレートサイトとSNSやWeb広告に加え、求人媒体と連携させることでより採用につなげやすくなります。
企業紹介は、主に社会的信用の獲得のためであり、自社の商品やサービスだけでなく事業内容や経営・人事などの企業情報を発信することで、自社の信憑性を高められるのです。
企業紹介はコーポレートサイトだけでなく、プレスリリースや雑誌などのメディアと連携することで、より多くの顧客に対して情報発信が可能となります。
ターゲット
コーポレートサイトは制作後、顧客に閲覧されてこそ価値が見出せます。そのため、自社で満足するコーポレートサイトを制作するだけでなく、顧客に対して価値のあるコンテンツや顧客が見やすいデザインの選択が必要となるのです。
ターゲット設定の際は「ペルソナ」と呼ばれる架空の人物像を想定し、どのような層に対してコーポレートサイトを制作するか明確にします。
コンテンツの洗い出し
コンテンツとは、コーポレートサイト内で発信する情報のことです。コーポレートサイトの制作においてコンテンツは非常に重要であり、制作後の運営にも大きく影響します。
その理由として、GoogleやYahoo!などの検索エンジンが「コンテンツの質」を重要視しているという点が挙げられます。
コーポレートサイトを制作後により多くの顧客に閲覧してもらうには「SEO」と呼ばれる検索順位の上位対策が必要です。そのためには、検索エンジンから高い評価を得る必要があり、検索順位が評価の対象としている優良なコンテンツの発信が必要不可欠となります。
構成
コーポレートサイトにおける構成とは「階層構造(骨組み)」を作ることです。
コーポレートサイト内のコンテンツを目的別に階層構造で制作します。階層構造によって関連する特定のコンテンツをわけることで、顧客がコーポレートサイト内で欲しているコンテンツにたどり着きやすくなるのです。
しかし、あまりにも階層わけがされている状態では顧客がコーポレートサイト内を巡回しにくくなってしまい、逆に顧客にとって見づらいコーポレートサイトとなってしまうので注意が必要です。
ページボリューム
ページボリュームとは、コーポレートサイトをどのくらいのページにわけて制作するかを指します。
ページが多いコーポレートサイトであれば、顧客が訪問する入り口が多く閲覧されやすくなりますが、ただ単にページを多くすればいいというわけではありません。むしろ、ページを分けすぎて1ページごとの内容が薄くなってしまうと、1ページごとの評価が低くなってしまい、顧客がコーポレートサイトを見つけにくくなってしまうのです。
そのため、コンテンツの種類ごとにページ分けをしつつ、ある程度まとめられる内容のコンテンツは1ページ内に収めるといいでしょう。
サイトマップ
サイトマップとは、コーポレートサイト内の全体の構成を本の目次のように記載するページのことです。
サイトマップの掲載によって、コーポレートサイト内にどのようなページやコンテンツが掲載されているのか一目でわかるようになるため、コーポレートサイト内を巡回しやすくなります。
また、検索エンジンがコーポレートサイトを評価するために巡回する際も同様であり、サイトマップを設置しておくことで「クローラー」と呼ばれるロボットがコーポレートサイトの評価をしやすくなるのです。
ワイヤーフレーム
ワイヤーフレームとは、コーポレートサイトの完成をイメージした設計図のことであり「どこに」「どんなコンテンツを掲載し」「どのような役割を持たせるか」などを決定します。
ロゴやメニュー、コンテンツなどの設置や内部リンク、バナーの設置などが含まれます。
デザインカンプ
デザインカンプとは「Design Comprehensive Layout」の略であり、デザインの完成見本のことです。
事前に作成したワイヤーフレームをもとに当初想定していたデザインと相違がないか確認し制作に携わる人たちで共有します。
コーディング
コーディングとは、HTMLやCSS、JavaScriptなどの言語を使用してコーポレートサイトのソースコードを作成します。
コーディングによってコーポレートサイト内の文字のフォントや大きさをはじめ、画像・テキストの選択、デザインを再現していきます。
無料のコーポレートサイト作成ソフトやツールを使用して制作する際にはコーディングに関する知識やスキルは必要ありません。しかし、より質の高いコーポレートサイトを試作する際は幅広い言語の知識やスキルが必須となります。
制作会社の選定
自社でコーポレートサイト制作の知識やスキルを兼ね備えた人材がいない場合は、専門のコーポレートサイト制作会社に外注依頼をするといいでしょう。
しかし、業者ごとに得意・不得意があるケースがあり、どんな業者に依頼してもいいというわけではありません。
中には飲食業や建設業など各業界を得意としている業者やデザインに注力している制作会社などがあります。そのため、自社でどのようなコーポレートサイトを制作したいかによって適切な業者を選定するべきといえるでしょう。
まとめ
今回は、企業がコーポレートサイトを依頼する際の構成に焦点をあてて解説してきました。ここまでで記述したように、コーポレートサイトを制作する際にはさまざまな点を考慮して構成を作り、当初の目的や理想のデザインに向かって制作を進めていきます。
コーポレートサイトを一から制作するには専門的な知識やスキルが必要となるため、外注に依頼する企業が多いです。
しかし、コーポレートサイト制作会社は数多くあるため「どの業者に依頼をすればいいかわからない」という方も多いでしょう。そんなときは、コーポレートサイト制作だけでなく、幅広いマーケティングのノウハウやスキルを兼ね備えている「株式会社グッドラフ」にお気軽にご相談下さい。